アフィリエイト広告を利用しています

ステップカットとは|直線を生かしたカット

直線が生かされたカット「ステップカット(Step Cut)」とは?

「ステップカット」は、上から見ると宝石の外周が正方形や長方形などの四角形の型をしているカットのことです。ステップカットという名前の由来は、裏側に階段状に段々があることから名づけられていると言われています。

ステップカットとは|直線を生かしたカット

四角形の角が切り取られ、直線が生かされた美しいステップカットは、宝石の輝きよりも透明度を際立たせるカット技術です。つまり、切子面(ファセット)が側面のガードルに対して平行に削られているため、「トラップカット」とも呼ばれています。

また、破損防止のために角が削り取られていますが、特にエメラルドによく頻繁に用いられているため「エメラルドカット」という名前でもよく知られています

透明感も生かせるステップカット

ステップカットは、宝石が持つ本来の原色をそのまま表現できるため、透明感を最大限に引き出せるのも特徴です。宝石は濃ければいいというものではありません。宝石が持つ原色の透明感をそのまま発揮するためには、光が裏側まで抜けるステップカットが最適な技術と言えます。

ステップカットはアメリカ・ニューヨークやヨーロッパを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行していましたが、近年ではブリリアントカットほど人気があるわけではありません。

しかし、原色を生かせる直線と透明感が生かせるカッティング方法は、今でも多くの方から親しまれています

ステップカットの種類について

上記でも少し触れましたが、ステップカットには「エメラルド・カット」「スクエア・エメラルド・カット」「オールド・マイン・カット」「バゲット・カット」があります。

エメラルドカットはクレオパトラに愛されたカットで、エメラルドだけでなく、ダイヤモンドやサファイヤ、良質なルビーにも利用されています。ブリリアントカットほど厚みがないため輝きは若干劣りますが、透明感がとても魅力的なカットです。

スクエア・エメラルド・カットは、外周から並行な面がステップ状になっており、角が8角形にカットされているのが特徴です。エメラルド・カット同様、透明感のある輝きが魅力です。

フラスンパンの意味をもつBaguette/バゲット・カットは、色が強く見え、見た目も大きく見える特徴的なカット技術です。ブリリアントカットのメインストーンの脇によく用いられています。