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カボションカットとは|球面を作り出すカット

カボションカットとは?

カボションカットは、宝石を半球形に丸く磨きあげた技術です。小切子面から構成されるファセット(面)カット(facet cut)に対峙されてカットされています。

カボションカットとは|球面を作り出すカット

はげ頭の意味を持つカボションは、球体やドーム型によく似ているためカボションカットと呼ばれています。宝石の内側からの輝きではなく、表面のツヤ色を美しく見せるカットが特徴です。

カボションカットは、砂塵に含まれる石英によって傷が付きやすく、モース硬度7以下不透明なオパールやターコイズ、サファイアなどの宝石によく使われています。それによって、カボションカットが表面の引っかき傷などを目立たなくするという特性を上手に生かすことができています。

また、カボションカットはの形状は一般的に長円形となっています。それは円形と比較すると微小な非対称性に気づきにくいことや、長円形ドームが宝石として美しく見えるという理由が挙げられます。

カボションカットの種類とは?

カボションカットには、研磨されるドームが表面だけの「シングルカボションカット」と、表と裏の両面がドーム型になる「ダブルカボションカット」が代表的です。

そのほかにもドームが低い「ローカボションカット」、ドームが高い「ハイカボションカット」などもあります。また、ひっくり返すと裏面がデコボコした形になっている「ホローカボションカット」もあります。

このカット方法は、色が濃い宝石を薄くし、光の通りをよくしたいときに利用されるカットです。

宝石の光り方を生かすカボションカット

ダイヤモンドなどの屈折率が高い宝石には、ブリリアントカットなど多くの面や角度をつけたカットが施されますが、ムーンストーンやヒスイなどのような半透明貴石やターコイズのような不透明貴石には、カボションカットが多く使われます。

なぜなら、面や角度のある加工を施すと、その面ごとに光が乱反射してしまうことで透明度がなくなってしまい、宝石の美しさを生かすことができないからです。そのため、光り方に特徴のある宝石には、それを活かせるカボションカットを利用します。

それにはムーンストーンやターコイズ(トルコ石)のほかに、インカローズ、ローズクオーツ、ルチルクオーツ、スターサファイア、スタールビー、タイガーズアイ、クリソベリル、翡翠などが挙げられ、カボションカットが施されることが多い宝石として挙げられます。