宝石の資産価値は何で決まる？

宝石には資産価値があります。大きく分けると3つの価値を基本に、価格や価値が変動すると言われています。

まず1つ目は「装身的価値」です。宝石は身に着けて楽しむ価値があるため、一般的にはジュエリーなどの装飾品として利用します。

2つ目は「物質的価値」です。宝石そのものの物質的価値として、色が美しく透明度があること、硬度があり耐久性があること、産出量が少なく希少性が高いことなどをベースに判断されます。

そして、3つ目は「鑑賞的価値」です。美しければ美しいほど見る人を楽しませることができるため、価値が高くなります。

宝石の鑑別

宝石がジュエリーの場合は、ルーペで刻印を確認し、その後、ゴールドやプラチナなど素材をチェックします。次に、カラーストーンが本物かどうかを鑑別します。大きさや色、透明度などの見た目は価格に影響を与えます。

また有名な産地の宝石や希少性の高い宝石は価値が高くなります。ただし、見た目だけですべての価値が決まるわけではありません。加熱処理などの人工加工がされている宝石は価値が下がる傾向があります。

つまり、加工をしていない天然が生かされている宝石であればあるほど価値が高くなります。では、ここでダイヤモンドを例に鑑別してみましょう。ダイヤモンドの場合、カラット（重さ）、クラリティ（透明度）、カット、カラーの4℃のグレードを基準に価値を査定していきます。

ダイヤモンドが大きくて、無色透明の近く、透明度があり、カットが優れていると高額の値打ちがつきます。

宝石買取店によって異なる査定額

宝石は、原石に流通コストがプラスされた価格で販売されているので、それに近い金額で買い取りしてもらえることはほぼありません。そのため、少しでも高い価格で買い取りをしてもらいたい場合、本物であることを証明する宝石鑑別書や鑑定書などを必ず持参するようにしましょう。

また、宝石がくすんでいると査定額にマイナス影響を与えるので、宝石の性質に合ったクリーニングをしてから、査定に出されることをおすすめします。また、宝石買取店によって転売ルートが異なるため、買い取り価格も変動します。

強い転売ルートを持っている買い取り店では、高く買い取ってくれるでしょう。また、海外のバイヤーと取引している買取店などもあります。何軒かまわって買い取り額を比較することで、納得のいく価格で取引が行えるようになるでしょう。