ギリシャでのジュエリー歴史の始まりとは?
紀元前1,400年頃から、ギリシャ人はジュエリーに金や宝石を使い始めたと言われています。もちろん、それ以前にも動物の骨や革、貝殻など自然のものを利用して作られたビーズを作って、ジュエリーとして多くの方に親しまれていました。

紀元前300年頃には、真珠やエメラルド、アメシストなどがジュエリーの材料として使われるようになり、色付きのジュエリーが誕生しました。その後、カメオも製作されるようになります。
この当時のギリシャは、他の文化よりもデザインや製造過程がとてもシンプルなことが特徴でした。時代が進むにつれ、シンプルなデザインも少しづつ複雑化され、さまざまな素材を使ったジュエリーが製造されるようになり、バラエティーも豊かになっていきます。
ギリシャ人の金とジュエリーの利用目的は?
当時のギリシャ人は、ジュエリーを製造してもほとんど身に着けることはありませんでした。利用されていたのは、主に公的な会見などです。また、贈り主の富と社会的ステイタスを示すために、贈り物としても使われていました。
さらにジュエリーを着用する目的は、着用している人を守るためにお守りのように霊的な力を付与して扱われることもありました。さらに当時の発見された宝石類をみると、ジュエリーの多くはギリシャ北部、もしくはマケドニアで生産されていたことが分かっています。
そのほとんどは金や銀、宝石、象牙、粘土などを素材として作られていたようです。
ダイヤモンドにまつわる多くの迷信を信じていたギリシャ人
現代では宝石の王様と言われているダイヤモンドですが、この当時のギリシャ人にとって、ダイヤモンドは鉱物としては知られていましたが、まだ脇役でしかない時代でした。
古代ギリシャ人はダイヤモンドを、天から落ちてきた星のカケラと信じており、その後もダイヤモンドにまつわるさまざまな迷信を信じ、宝石という位置づけはされていませんでした。
信じられていた迷信には、ダイヤモンドを身につけていると天災、火事、病気、悪霊、盗難、毒、蛇などから守られると信じられていました。またダイヤモンドの粉を飲んだり、患部に当てることなども良いと考えられていたようです。
しかし、時代とともにこれらの考えは迷信として捨てられました。今ではダイヤモンドの輝きを追及したカットが受け入れられ、宝石の主役として多くの方から愛されています。

