さまざまな色が楽しめる宝石の魅力とは？

宝石の中には、角度や光源を変えることで色が異なるものがあります。そのような色がそれぞれ違う宝石を「変色効果」また「多色性」と呼んでいます。変色効果のある宝石は、カラーチェンジ効果と呼ばれる作用があり、自然光や蛍光灯、白熱灯火など光源によって異なる色を発色します。

代表的な宝石として、アレキサンドライトを挙げることができるでしょう。アレキサンドライトは、アレキサンドライト効果とも呼ばれるほど変色効果が楽しめる宝石として知られています。

自然光では深みがかかったグリーンに見えますが、白熱灯火では深紅や赤色に見えることがあり、また、オレンジ色や紫色に変色することもあります。そのため、アレキサンドライトは”昼のエメラルド””夜のルビー”とも呼ばれる人気の宝石です。

一方、多色性とは、光源ではなく、角度によって異なる色が楽しめるものです。たとえばブルーの宝石というイメージが強い、タンザナイトは角度によって青や紫、もしくは無色透明に見えることもあります。

変色効果・多色性のある宝石とは？

変色効果を発揮する宝石は、豊富に存在しています。たとえばカラーチェンジする代表的な宝石として、アンデシンやガーネット、フローライト、アメシスト、サファイア、ルビーなどが挙げられます。

たとえばガーネットの場合、カーキ色に近いグリーンからオレンジ、レッド、マロン、ブルー、グリーン、ピンクなどさまざまなカラーへの変化を楽しめるものです。

多色性の特徴をもつ宝石は、角度を変える度にさまざまなカラーに見えるので、異なる表情や雰囲気を味わえるものとなっています。多色性のある宝石としてレアストーンですが、アンダルサイトやコーネルピンなどがあります。

宝石のカラーを楽しみたいなら非加熱宝石！

宝石の持つ変色効果や多色性をより楽しむには、加熱処理された宝石よりも、非加熱宝石の方を選ぶと良いでしょう。加熱処理をした宝石は、加熱により色合いが均一になってしまいますが、非加熱宝石は角度を変える度にさまざまなカラーに変色し、ナチュラルな色ムラを楽しることも魅力です。

もちろん、加熱処理した宝石でも色の違いがあり、その美しさには魅了されますが、宝石の持つ本来のカラーを知るのも魅力のひとつと言えるでしょう。さまざまな宝石が見せる豊富なカラーを楽しみ、得した気分を味わってみるのはどうでしょうか？